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金の輸入自由化(1973年)投資ブーム到来 ④

 

悪徳業者が影

 急速な金ブームは一方で悪質な業者も増やした。社会問題に発展したのが、金の現物まがい商法で約2千億円を集めた豊田商事事件だ。政府は悪徳商法をなくすため、金の先物取引を82年に設立した東京金取引所(現東京商品取引所)に集中させ、私設取引と悪徳業者の排除に乗り出す。

 それでも豊田商事事件の衝撃は長い間、金投資に暗いイメージを残した。

需要の増減 国力映す鏡

 日本の金輸入量は80年代にピークを迎える。昭和天皇在位60年記念金貨を発行するために政府は300トン強の金を輸入し、86年の輸入量は600トンを超えた。

 しかし、バブル崩壊とともに金の輸入量は急速に減り、2001年に流出国に転じる。国際価格が初めて1トロイオンス1000ドルを超えた08年の流出量は360トンに達した。

 金市場には「金は勢いのある国に集まる」という定説がある。その定説に従えば、日本のピークは80年代後半であり、その後は急速に衰退している。世界最大の需要国の座も、95年に市場の自由化が終わったインドに奪われた。

 輸入自由化から日本人は2千トン近い金を蓄えた。その金は、足元でアジアや中東諸国などに流出している。

敬称略 (編集委員 志田富雄)

日本經濟新聞  6月30日