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ヤマトゴールドマーケット情報 375

欧州の中銀、移送相次ぐ 金の保管は自国で—–ユーロ不信やテロ警戒 ②

280トンの金を保有するオーストリア。このうち英国で管理する110トンを持ち帰る。各国は移送の事実こそ明かすが、明確な真意は語らない。

スイスでは昨年11月に金の保有を巡り国民投票が実施された。①中銀保有の金を売却しない。②国外保管の金をスイスへ移す――などが問われた。結局、否決されたが、発端はユーロヘの不信感だった。同国はユーロを導入していないが、外貨準備に組み込む。

金移送ブームについて金融・貴金属アナリストの亀井幸一郎氏は「ユーロの先行きが不透明な状況のなか各国は金を自ら管理しようとしている」と話す。

日本ユニコムの菊川弘之主席アナリストは「貿易が増えている中国との関係も影響している」と政治的な思惑についても一言及する。亀井氏も「(世界が)多極化するなか、米国への依存を解消しようとしているのでは」とつけ加える。

他国に預ける潜在的なリスクはもう一つある。過激派組織「イスラム国」(IS)を巡る緊張だ。01年の米同時テロでは崩落した世界貿易センタービルの地下に8トンの金塊が保管されていた。当時のニューヨーク商品取引所が準備する金だった。

全量が無事に回収された今では「有事の金」を語る出来事だが、預ける側からすれば国外のテロで、映画のように金を失うわけにはいかない。

日本はどうか。日銀は765トンの金を保有する。現在の価値で約3兆6千億円。保安上、保管場所を明らかにしていないが、国内で管理されているといわれる。

6/11 日本經濟新聞