金の価格上昇要因の分析 ③世界的な金融緩和策によるカネ余り
金融危機の後、世界的な金融緩和策に基づいて低金利政策がとられるとともに資金が大量に供給され、市場にはマネーがあふれました。こうした「過剰流動性」による資金の一部が金などのコモディティ市場にも流れ込んでいます。 金価格は金利の水準にも敏感です。金利が上がれば金利の付かない資産である金の魅力は低下するが、低金利政策が続けば金価格の下支え要因となります。尚、この時重要なのは実質金利であります。中央銀行が金融緩和策で名目金利を下げたり、物価上昇率の上昇が予想されたりするときに実質金利は下がり、金の魅力がますこととなります。